ネットのヘビーユーザーの心をつかむには2009年11月02日

はてなを中心としたネットのヘビーユーザーを対象とした露出が、ここのところ集中している。

● パパになった切込隊長、ライフネット生命加入を検討する
http://b.hatena.ne.jp/articles/200910/532

● アゴラ掲載の、池田信夫氏による「生命保険のカラクリ」レビュー
http://agora-web.jp/archives/787703.html
* はてブが600近くついて、スパーク中
http://b.hatena.ne.jp/entry/agora-web.jp/archives/787703.html

そして、少し前(7月)の企画ですが、、、
● ハトが選ぶ保険に入る
http://b.hatena.ne.jp/articles/200910/532

コメントの中では、「ライフネットのマーケティング、上手い」などと言われているのですが、今回はタイミングは偶然なのですよ。本の執筆は随分前からやっていて、本当は一年前くらいに出そうとしていたのですが、遅々として筆が進まず、ようやく先月発売。

ややもすれば斜に構えがちなネットのヘビーユーザーに上手に訴求するのは容易でないのですが、少なからず、一所懸命工夫して、他社さんがやらないことをやろうとする姿勢は、皆さんに浸透しつつあるのではないかと思っています。

とはいえ、数か月前の調査によると、ライフネットの知名度は6%足らず。まずはネット上での認知度を高めてから、徐々にネット外に広まっていけばいいなと思い、日々悪戦苦闘。

今日はこれから講演会です!

匿名のマナー2009年11月04日

祝日なので実家に帰ってご飯を食べてたら、心配性の母が一言。

「大ちゃん、最近ブログのコメント欄でいろんなことを書く人がいるみたいだけど、大丈夫なの?」

老いた母も、ブログはちゃんと読んでるのですな。大丈夫だよ母さん、安心して、と優しい言葉をかけて、懐かしい母の手料理を味わった秋の夜。

というのはややフィクションで、実際は大皿中華が大得意の父の手料理、5皿を食べたのでした。料理ができる男になりたいです。

さて、今回はコメント欄で議論がなされているが、特に誹謗中傷があるわけではなく、単に文字数が多いから母が心配したと思われる。

ほとんどのコメントは生産的かつ非常に参考になる内容であって有難い限り(なかには筆者、他の読者の方も含めて「んんん・・・」と受け取られそうなコメントもなくはないですが・・・)。

今回に限らず、ブログの匿名コメントについてどういうポリシーを持って対応すべきかは、しばしば考えさせられるテーマだが、本ブログはこれまで(読者数も他の人気ブログと比べると全然小さいということもあり)とてもよい読者の方々に恵まれ、ほとんどネガティブな体験をすることなく来ることができた。

僕は一般論としては「通りすがり」として書き込んでくるのはネガティブなイメージがある(通りすがりの公園に落書きして帰っていくイメージを想起させる。いや、あくまで言葉のイメージですが)。

本ブログのご意見番である「通りすがりの外資生保」さんなんかは別で、一緒にランチを食べて(そういえばこれも中華だった)、仲良しになって色々なことを教えてもらっていますが。

しかし「ブログでの匿名コメント」については、すでに多くのアルファブロガーが意見を表明しているところなので、ここでは「マーケティングエクセレンス」という人気ブログの著者である大西宏さんの4年前のエントリー、「匿名のマナー」から、強く共感する部分を引用することで、私の意見表明とさせて頂きたく。

(元の記事 http://ohnishi.livedoor.biz/archives/22450741.html

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ブログへのコメントに関しては、匿名でブログを書いた人やその内容を誹謗中傷するというのは、見られていなければ何をしても良いという卑怯で恥ずかしい行為です。たばこや空き缶をポイ捨てするのと同じです。

議論する、批判するなら堂々と本名と連絡先を書いてやればいいのです。それもできない人には、批判する権利も、えらそうなことを書く資格もありません。

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匿名ゆえに、責任がなく際限なく好き勝手に書き込まれていく2ちゃんねるなどの掲示板世界と匿名ブログが違うのは、掲示板的世界は、そういう書き込みで成り立っているという暗黙の了解があるわけで、参加する限り、たとえぼろかすにけなされても「板」の流れに従うのがルールです。わあわあやっていればいいのです。

しかしブログは違います。ブログは書き続けられアクティブである限り、その管理人の個人的空間であり、管理人のルールや管理人の人格が第一の世界です。そこに一歩踏み込むにはそれなりの礼儀がいるということです。

反対意見でもいいのです。匿名でも結構です。書き込むなら土足で踏み込むようなことはしてはいけないということだと思います。

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コメントには必ず目を通していますが、このブログでは質問とかよほど答えたほうがいいと判断した場合以外は、コメントにお返しのコメントは書かないようにしています。特に意味はなく、それのほうが、議論が起こりやすく、さまざまな視点やご意見がいただけると思っているからで、その点をご理解頂ければと存じます。

コメントはほとんどすべてを残していますが、今後は削除する場合もありえます。その基準は管理人の気分ですので、その点もお含みいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
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私もこんな風に考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

父子家庭2009年11月05日

今朝の日経39面。父子家庭の子育て支援について、具体的な家族の事例を交えて紹介されていて興味深かった。

「シングルマザー」は周りにいるので、「母子家庭」はイメージすることがあっても、「父子家庭」をイメージすることはほとんどなかった。

また、男性は女性に比べて、まだ社会的には経済的には強いので、男性であればなんとか働いて食わせていけるだろう、という思い込みもあった。実際には雇用環境も厳しいし、配偶者の看病など色々な状況で仕事を辞めざるを得ないことも。こういう記事は、自分の狭い視野を広げてくれる意味でありがたいです。

実際の手当て支給となると、限られた財政のなかで、どれも大切な社会的目的の中でいかに優先順位をつけていくのか、という難しい作業があるのでしょう。少なくとも男女で差別的取り扱いはしない、ということは重要なのでしょうが。

ゴジラとモーツァルト2009年11月06日

今朝の日経新聞「春秋」が面白かった。松井秀喜が小学生のころピアノのレッスンを受けていて、今でもモーツァルトが好きだという話。

私も小学生の頃、ピアノをやっており、初めての発表会で引いたのもモーツァルトのソナチネだった。高学年の頃見た「アマデウス」は衝撃で、ビデオで何度も何度も見た。真似して、ひっくり返って、逆さになったピアノを弾いてみたりもした。

あの松井がクラシックピアノを習っていたというのは、なんとも意外な事実ですが、時空を超えて天才同士は繋がっているのですかね。才能にあぐらをかくことなく努力を欠かさない、松井は本当にサムライだ。

よい週末をお過ごしください!週末は駅伝大会と、講演会。

緑に染める2009年11月09日

ライフネットのロゴをデザインした緑のTシャツを着て、皆で駅伝大会に出場。4名×4チーム+5名の応援団、そうぜい21名。60名弱の会社なので、3分の1が参加したことになる。

大会には1200を超えるチームが参加しており、派手なコスプレの方々もたくさんいましたが(四人でヤッターマンとか)、当社のグリーンもそこそこ映えていたはず。

コスプレで走られている方々、出だしはいいのですが、ゴール間近でヘロヘロになって真剣な表情で走っていると、ちょっと痛いかも。大きなかぶりものをしている人とか、メイド姿のおじさんとか。

駅伝というのは意外と待ち時間が長く、箱根駅伝のようにリアルタイム中継が行われているわけではないので、1~2時間、皆で座って待っているだけの時間も長いのだが、それでもタスキを仲間からもらい、必死に走り抜く感覚は、順位など関係なく、すがすがしい週末の一日となりました。

今後は、毎週火曜夜のランニング部でも、ライフネットTシャツを着て皇居の周りを走る予定。少しは宣伝効果になるか?忘年会の罰ゲームで、負けた人はこのTシャツ来て通勤とか。

ベンチャー企業の成長曲線2009年11月10日

「ネット生保は苦戦していて、現状のペースでは目標としている『5年で15万件』の契約件数には全然届かなそう」

といったことを大手生保の方が言ってたよ、とある人に言われた。

これは、ベンチャーの成長曲線をどう見るかによる。

確かに、現在の契約件数(14,432件 as of 10月末)を4~5倍しても、6~7万件なので、15万件には届かなそうにみえる。

でも、まったくゼロからはじまったベンチャーって、グイグイっという成長曲線を描くものだと思っている。

たとえば、添付した写真は、ネットで食品の通販を行っているオイシックスさんのユーザー数。

初年度 4,100 ⇒ 2年目 15,500 ⇒ 3年目 38,600 ⇒ 4年目 68,400 ⇒ 5年目 130,000 (略) ⇒ 9年目 400,000

きっと、こんなカーブを描くんだろうな、とイメージしている。

なので、同業者の皆さん、「ネット生保苦戦してるよ」ってあまり言わないでください。お陰さまで、順調に伸びてますので。
http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2009/2073.html

いまから5年後、10年後。保険料半分で、ネットで簡単に入れる生命保険。皆が認知したとして、100人中、何人が選んでいると思いますか?5人とか10人とかいても、おかしくないのでは。

偶然が重なる2009年11月11日

今日は不思議な一日だった。

午後、20代を中心に20万部を発行している某誌の取材で、10年くらい行きつけにしているレストランへ。こちらで「上手なもてなされかた」というテーマでインタビューを受けた。意識が高い読者層は、ライフネットがターゲットとする顧客層とぴったり。

本当に好きな店は紹介しない、というのが本当の通なのだろうが、ちょっと不景気で一時の活気を失っているようだったので、オーナーと相談して、思い切って正面から紹介してしまった。皆さん、使って欲しいような、あまり有名にして欲しくないような、複雑な心境。

夕方から、某BS番組の収録。1時間、丸々生保特集で、コメンテータのような形で出演。ディレクターの方が、「生命保険のカラクリ」をかなり読み込んでくださり、付箋だらけにして、全体の構成を作られていた。

前の収録が長引いていたので、控室でテレビをつけていたところ、もう10年近く会っていない知り合いが出ていてビックリ。お互い、すっかり年を取りましたなぁ、と勝手に思ってしまった。僕も、ここのところ、白髪が増えてきたのですよ。

そして、番組でもまた嬉しい驚きが。司会進行のアシスタントを務める人が、これまた古い友人でした。6-7年ぶりの再会。お互い、共通の友人の近況報告をしたり。しかも、昼間の店に一緒に行ったこともあったことを思い出した。

色々偶然が重なる日って、あるのですね。

大きな夢を見る2009年11月12日

グリー田中さんのお話。

楽天はまだ10人くらいの小さな会社の頃から、「世界一のインターネット会社を目指す」と紙に書いて、壁に張っていた。

当時から社員だった彼は、「三木谷さん、何を言ってるんだろう?」と思ったそうだ。

いまや楽天は日本で圧倒的な地位に立ち、多くの企業のビジネスの仕方と消費者の買い物の仕方を変えた。そして、日本だけでなく、国際的にも展開している。

田中さんたちも、今は「インターネットを通じて世界をいい方向に変える」という大きなビジョンを掲げている。

確かに、ついつい、大きな夢を語ることを遠慮してしまうが、実際はそうではいけない。まずは夢見ないと、何も始まらないのだ。

出口が語っている僕らのビジョン:
「10年後にアジアでもっとも輝いている保険会社になる」

僕らも、大きな、大きな夢を掲げて、全力疾走したいと思います!

スウェーデン出身の千葉県民2009年11月13日

いくつかの球団が秋キャンプのために集まっている宮崎も、雨の11月の金曜日は肌寒い。

急な用事ができたので、カンファレンスを早く抜け出し、東京に戻ることになった。ホテルを出て空港へ向かうタクシーに乗ろうとすると、同じカンファレンスの参加者である金髪の男性が車待ちをしていた。

"Do you want to share a ride?"

空港まで20~30分の長い道のりなので、一人でいるよりは話し相手がいた方がいいかなとでも思ったのか。普段はそういうことしないのに、自然と声をかけていた。

男性は日本語がペラペラだったが、どうも英語が話せる外国人と日本語で話すのが苦手な僕は、自然と英語で会話をしていた。

彼もカンファレンスに何度か来ていたので、もちろん顔は知っていたが、話をするのははじめてだった。

完璧な英語を話すのでアメリカ人だと思っていたら、スウェーデン出身だった。高校を卒業してから語学学校に通うために来日し、一度帰国して大学を卒業した後に、東大の大学院に留学していた。

卒業後はNTTドコモに入社し、その後グーグルへ移籍。ここで彼は頭角を現す。モバイルの分野でいくつもの大型提携を実現させ、ある記事によれば「日本のグーグルの顔」と呼ばれるまでになった。
http://www.mmnews.jp/2009/05/post_541.html

その彼がこの春、設立からまだ3年、急成長中の米ベンチャー企業の日本代表として移籍したことは、IT業界では話題になった。

それから半年。先週、グーグルがこのベンチャーを7.5百万ドル(750億円)で買収したことが発表され、再び話題になった。
http://jp.techcrunch.com/archives/20091109google-acquires-admob/

そんな彼だが、13年前に知り合って結婚した日本人の奥さんと、二人のお子さんとともに、千葉県市川市に住んでいるとのこと。通勤は総武線快速。

「僕は千葉が好きなんだよね。君も千葉出身?理由は分からないが、千葉県人とはとっても相性がいいんだ」

スウェーデン人に愛されて、元・千葉県民としては幸せ。聞くと、生まれは1976年、同じ年だった。

というわけで、お互いベンチャー・千葉県人・同じ年 ということで盛り上がり、空港に着く頃にはすっかり仲良しに。降りてから空港内のカフェテリアで昼食をともにし、あやうく飛行機を乗り過ごすところだった。

彼はそのままサンフランシスコへ飛ぶために成田へ。また会おうね!そう約束して別れた。

新しい友人ができた、宮崎の雨の午後だった。

お天気悪そうですが、enjoy your weekend!

月曜の朝2009年11月16日

久しぶりに空が晴れていたので、いつもより二駅手前で降りて30分くらい歩いて出社。涼しく気持ちいい季節です。

さて、最近ほとんど告知してなかった、各種講演会。

● 11月18日(水)19時~ @丸の内
「20代・30代ビジネスパーソンのためのマネー講座」
http://www.lifenet-seimei.co.jp/seminar/2009/1985.html

マネックス内藤忍さんと掛け合い漫才方式でやります!

「僕らの世代は、お金のことは会社任せにして、給与天引きで積み立てられ、退職時に大きな退職金と企業年金が出る時代ではなくなった。どうやって備えればいいの?」

ということを、内藤さんに聞いてみたいと思ってます。「生命保険のカラクリ」出版記念の意味合いもあるので、同書のポイントをかいつまんで話したいとも思っています。


● 11月20日(金)19時~ @グロービス麹町
出口&岩瀬が語る「30代経営者の要件」
http://www.lifenet-seimei.co.jp/seminar/2009/2025.html

こちらはグロービスさん主宰のセミナー。社長の出口と掛け合い漫才方式ですが、背後にある大きなテーマは、

「ベテランから見て、30代の力をどうやって引き出すか」

みたいなことを、出口との対話を通じて引き出せたら、と考えています。こちらはマネーよりも仕事に関する心構えとか仕事術っぽい話になりそう。


● 12月10日(木)19時~ @日経ホール
「突破力~困難を乗り越える技術」
http://friday.kodansha.ne.jp/free/pc/inform/index.html?a=b

内藤さん司会で、マザーハウス山口さん・山崎さんとのセミナーです!基調講演山口さんです。僕も聞きたい。当初5千円とアナウンスしましたが3千円に引下げ。こちらは定員枠が埋まりつつあるので、お早めに!