撮影秘話2009年08月10日

本日発売の日経ビジネス、出口と二人で表紙を飾っています!

http://business.nikkeibp.co.jp/nbs/nbo/base/images/cover/20090810/hyoshi.jpg

特集「世代交代が日本を救う」は面白くて、ライフネット以外にも SVP(ソーシャルベンチャーパートナーズ)の取り組みとか、ウォートンの生徒会長になった弁護士の塩崎さん、チームラボの猪子さんなども登場しています。

表紙の撮影はなかなか大変で、本カット以外にも3つ別のバージョンを撮るために、結局2時間くらい悪戦苦闘。採用されたパターンも、写真の通り、カメラマンの方のプロ根性に感動。

お盆の合併号。ぜひ、手に取ってみてください!

実況中継2009年08月11日

毎週火曜夕方の社内勉強会。今日は夏休みスペシャルということで、出口が先日京大でやってきたイスラム世界に関する講義。

そこで、絶好のチャンス!と思い、前からやってみたかった、「twitter で実況中継」というのをやってみた。

https://twitter.com/totodaisuke

途中からはじめたのと、慣れないmacbookを使っていたので、最初の方は支離滅裂だが、最後の方は慣れてきて、そこそこきちんと実況中継できた気がする。

「ムハンマドなければシャルルマーニュなし」

「極楽は、馬の背の上、本の中、そして女の腕の中」 アラブの諺

よかったら、読んでみてください!

* 写真はクリックして頂くと、大きくきれいなものが現れます

入りたい生保ナンバー12009年08月12日

定期的にマイボイス社が行われている、生命保険会社の認知調査が発表されている。

http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/13201/index.html

1万5千人を対象としたこの調査によると、当社の認知度はわずか6.7%。これだけメディアに露出した気になっても、10%に至らない。皆さん、ぜひ口コミしてください!トップのアフラックは86%、共済は79%。

認知とは別に、「今後最も加入したい生命保険会社」という調査もあり、これはアフラックは7.2%、共済は9.8%、当社は0.6%。共済人気、高い。

ん?ちょっと待てよ。これらの数字をよーく見てみると、、、

「加入したい率」 ÷ 「知ってる率」 という 「知ったら入りたい率」を計算してみると・・・

(上記の写真を参照)

共済が12.4%、アフラックが8.4%で、ライフネットが9.0%ではないですか!

ということは、共済は「生命保険会社」ではないので、当社が「知られている中で入りたい」率は、全生保会社のなかでナンバー1ということに!

データを見たらそのままではなく、少し数字をこねくりまわすことで、いろいろ見えてきますね。いや、自分たちを励ます意味でやっている、というのもありますが・・・

気球に乗ってみたけど・・・2009年08月13日

ハーバード留学記の終わりの方に、「留学は例えるならば気球に乗るようなものだ」と書いた。その心は、bird's eye view で自分が知る世界を見渡してみることと、ゆらゆらと自分が知らない世界にも行ってみる、ということだった。

しかし、正直言うと、この記述を書いたときに、僕は気球に乗ったことがなく、想像だけで書いていた。なんか、頭だけで考えると、それらしいじゃないですか。

先日、気球に乗る機会があった。実際に乗ってみて、「これ、留学と全然違う」と気付いた。

鳥瞰するというよりは、もっと高度が高いため、自分がいたところが豆粒のように小さくなってしまい、あまりよく分からなくなる。また、気球はやはりゆらゆらしていて、留学中の(ガツガツした)スピード感とはまったく異なる。

ということで、深く反省したのですが、現場を体験しないまま、頭だけで考えてそれらしいことを言うことほどいい加減なことはないですね。自分の悪い癖かも知れない。これからは、本当に現場感を持たずして語るのは極力控えようっと。

i モード事件から学ぶ立ち上げ物語の書き方2009年08月17日

「ライフネット立ち上げ物語」を書いているのだが、なかなか上手に書けない。

思い出せないこともたくさんあるので、昔の手帳を必死に読み返してみたり。でも、面白い物語にはならない。リアルタイムで進行していたときは、あれだけドラマチックだったのに。

そこで、いろいろとヒントを欲しいと思って人に相談していたところ、松永真理さんが書かれた 「i モード事件」を推薦された。

http://www.amazon.co.jp/dp/4043566026

早速取り寄せて読んでみたが、純粋に物語として面白いだけでなく、読み応えのある立ち上げ物語を記すためのヒントがいっぱい詰まっているような気がした。

気づいたのは、自分に足りなかったのは「何を書くか」のwhat に時間を使うのではなく、「どのように書くか」の how である、ということ。

(書き方の工夫)
・ 書き出しはセリフが多い > 現場感ある場面をドラマチックに再現
・ セリフや当時の考えを再現するために、再度取材もしていたみたい
・ なかなかうまくいかない状況を書く > うまくいったときに嬉しい
・ うまくいく様子も上手に > 夏野さんが「詐欺師」のように都銀を口説いていくプレゼンを細かく再現
・ 立ち上げまでの節目となる出来事は特に細かく > 「iモード」の名前が生まれる過程なんかは具体的
・ 特に反対意見があって議論を交わして決まったところは、その議論を再現
・ 逆に、大筋と関係ないところはばっさり落とし、大きい流れだけ書いている
・ スタートしてからの販売状況はほとんど書いてない。立ち上げるまで
・ ところどころに、一人のビジネスパーソンとしての想いが書かれている。
- NTTに部外者としてジョインした違和感
- リクルート時代の話も効果的に織り交ぜる
・ 「ヒロスエ」、「ザガット」など、一般の人に分かりやすい、華やかな話を織り交ぜる
・ 同時に、「ラ王を買いダメしてずっとカップラーメンでしのいだ」「ほとんど寝ずに」などの泥くささを象徴する描写もちらほら

(登場人物の工夫)
・ いろいろと邪魔する「悪者」の存在 > 本書の場合マッキンゼーの頭が堅いコンサルたち
・ 動じずに、とにかく守ってくれる温かいパトロン > 榎さん
・ お金持ちで時折世間知らずのお坊ちゃんキャラ > 笹川さん
・ 優秀でやんちゃな暴れん坊 > 夏野さん
・ 一緒にNTTの官僚組織を外部の目から見守るNECの方

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というわけで、もちろんこれだけではないのでしょうが、自分の物語を振り返って形にするに当たっても、自分がどのようなポイントを「面白い」と感じるかを箇条書きにしていくことで、ヒントが得られたわけです。

「ライフネット事件」がどんな物語になることやら!

出張します!2009年08月18日

出口と話をしていて、開業以来色々とPRのために活動をやってきたが、20名くらいの小さな勉強会などが、意外とライフネットを知ってもらうのに効果的ではないか、という話になった。

もちろん、「空中戦」として、ヤフーのような媒体やテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などで取り上げてもらうことは非常に効果がある。

しかし、これらのマス媒体は数十万人、数百万人単位の聴衆へ、薄く広く伝えるに過ぎない。それでは、広めるために大量に浴びせなければならない。

そこで、「地上戦」として、日本各地に、我々の話を直接聞いてもらい、よく理解して頂き、口コミしてもらえる「応援団」を作ることが、ジワジワと効いてくるように感じている。

100名、200名の講演会ももちろんいいのだが、膝を合わせて座れるくらいの距離感だと、「講演会を聞いた」というより、「ライフネットの人と話をした」という風に、より強く印象に残してもらえる。

地上戦だけではいつまでたっても竹やりで戦うようなものなのだが、空中戦とセットになって、かつネットなどの媒体で一回限りのものではなく、ある程度残るものになれば、ずっとやり続ければボディーブローのように効いてくるのである。

というわけで、9月から更に力を入れて、出口も僕も、講演行脚しようと思います。20名程度の小規模な勉強会でも結構です。日本各地、スケジュールの都合がつく限り、お伺いしますので、ぜひお声掛けください!

お問い合わせは info あっと lifenet-seimei.co.jp まで。

新著の制作舞台裏2009年08月19日

明日から発売です!
http://www.amazon.co.jp/dp/4479792694/

* この本を一緒に作ったブリッジワークスさんの「舞台裏物語」もぜひお読みください!
http://www.bridgeworks.jp/diary/2009/08/post-108.html

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何か月前だか忘れたが、一通の手紙が舞い込んできた。

手書きにして6枚くらいか。大和書房の三輪さんという若い編集者の方からで、ぜひ本を一緒に作りましょう、というものだった。

最初の本を出してから、幸いにも色々な出版社の方からお声がけを頂いた。ただ、本業も忙しいし、もう語る内容はあまりないと思っていたので、ほとんどお断りしていた。

もっとも、今の会社の成長のステージでは、なりふり構わず、ゲリラ的に知名度をあげていくことが至上命題なので、いいお相手からいいお話があって、こちらにそれほど負担がかからないプロジェクトであれば、乗ってもいいと考えていた。

それにしても、今回の手紙はアツかった。年下の男性からこんなにアツイ手紙をもらったのははじめてかも知れない。なんとなくそれだけで、あぁ、この人となら何か一緒に仕事したいな、と思った。

第一回目の会合で連れてこられたライターの方々の顔を見て、その思いは強まった。ブリッジワークスさん(http://www.bridgeworks.jp/)は茂木健一郎さんの「脳」シリーズを手掛けられた実力派だが、センスも人当たりもよいため、別の案件でご一緒して以来、また何か一緒にやりたいな、と思っていたお相手。

というわけで、勉強法や仕事術の類の本は個人的には好きでないのですが(読んでも勉強も仕事もできるようになるわけじゃないから)、子どもの頃から自分が取ってきた勉強のスタイルや、社会人になってからの仕事の進め方などをお話して、彼らから見て「それは面白い!」と思う個所を拾ってもらう形で、進めて行った。

最初はどんな本になるか、どんな構成にするかも決めていなかった。全部話終わって、色々と内容をコネコネしているうちに、今回の構成になった。

何度となくお話していたのが、「自分はいつも最初の立ち上がりがちょっと遅い」ということ。なんか、最初からグーンと行くわけではなくて、いつも出だしでちょっと迷走するのですよ。でも、いつもそうなので、最近では最初は分からなくていいやと思って、あきらめずに薄い内容を繰り返しやる。

そんな話をしていたら、今回の slow-in, fast out という枠組みで整理してくれました。人に自分の分析してもらうと、面白いですね。

そして、私のカッコつけの性格からは、あまりベタな「東大!ハーバード!」とかいうタイトルや装丁は好きでないのですが(「超凡思考」みたいにスタイリッシュなものを作りたい)、出版の目的は自己満足ではなく、一人でも多くの方に手に取ってもらうことなので、そこは三輪さんとブリッジワークスさんにお任せし、一切口出ししないことにした。

というわけで、出来上がったのが、今回の「加速勉強法」という本です。一応、勉強は得意とされている僕のやり方を、ベストセラー本を作った人たちが分析したら、こういう点が面白かった、ということで、ぜひお手に取って頂ければと思います。これを読んだからといって勉強ができるようなるわけじゃありませんが、いくつか面白いヒントくらいはあるかも知れません。

これから数回に渡って、「超凡思考」のときと同様に、サイドリーディングとしてブログでエントリーを書く予定。

自己規制2009年08月20日

自分が失敗してしまった面白い話があったので、ブログの原稿を書いてみた。

でも、ちょっと生々しいかな・・・と思って、事前に出口に読んでもらった。

「これは・・・面白いけど、もうちょっと時間が経ってから、ちょっとぼかしたりして、書いた方がいいかもね」

そして、目の前で、メールの受信トレイから「削除」を押されてしまった。

本当に面白い、現在進行形の内角高めの話って、きわどいからやっぱり書けないのですよね。

さすがに、「これまずいかな?」という判断は働くようになったので、自己規制でチェックしてもらうようにしています。結果、ブログ上の「失言」はほぼなくなった。同時に、変に優等生的な発言が多くなったかも。

いつもは出口は「いいんじゃない」と言ってくれて、他の役員に止められる、というパターンなので、さすがに出口がNGを出すのはまずいのだろう。

いつか、絶対書いてやる!お会いした方は、こっそり face-to-face でお話しますね。

twitter 初心者マーク2009年08月21日

話題のTwitterをはじめて約1週間(確か)。ようやく、自分にとって心地よい使い方が分かってきた。

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twitter の本質、ようやく分かってきた。RSS + ミニブログ + SNS + social news + チャット + メール、 all in one って感じなのね。
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とつぶやいてみたら、多くのtwitterユーザーに「そうそう!」と賛同頂いた。

やや舌足らずなので、もう少し詳しく説明。
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ニュースサイトやブログ更新情報の取得+おもしろ記事の共有+論客による鋭い意見+知り合いのつぶやきへの返事+皆でやり取りを観戦/同じネタで盛り上がり+直メール。1対1か1対n のいずれかでなく、両方あるし。
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まず、自分がフォローする人(つぶやきを読む人)をある程度限定して、自分が気になるニュースサイトと、興味深い話題を発信してくれる人たちを選ぶ。すると、RSS feed のように、ジャンジャン更新されていく。いちいち更新情報を取りに行かなくてもよいので便利。

次に、ブロガーの方が140字以内の超簡潔に意見をまとめてくれるので、たくさん読める。紹介記事でも、それで読む必要あるかないかを判断できる。ブログエントリーだったら読むの大変ですしね。

かつ、ブログのコメント欄などと比べて、複数の人のやり取りがタイムリーにかつ見やすく表示される。人気ブロガー同士のやり取りもあれば、一読者に過ぎなかった人にダイレクトに語りかけるので、より生々しいやり取りが見える。ほら、書き言葉だとかしこまっていても、つぶやきだと話し言葉なのでもっとニュアンスがにじみ出る。

というわけで、自分は一言もつぶやかなくても、情報インプットのためのツールとしてもなかなか便利なのです。

加えて、自分が発信する媒体としてもなかなか便利な使い方がある。発信情報には「意見」と「友人などへの現状報告」があると思う。

前者は 「~の意見に賛成」「~~に気づいた」 といった類で
後者は 「かおたんラーメンなう」 みたいなライブ感ある報告

いずれもコミュニケーションを誘発する手段となる。実際、メールはわざわざやり取りしない知り合いとも、簡易チャットのような形で話し合うことで、改めて親しくなったりも。

友人にもメールする代わりにそのままダイレクトメッセージを送ることも。すでにいろいろなクライアントソフトが出ているようなので、それを使っていれば上記の機能が、すべて一つのインターフェイスでこなせることになる。

というわけで、「いまカレー食べてる」というつぶやきのためだけだと、なんでここまで盛り上がってるかわからないのですが、まるでコピーやファックス、スキャンが一体となった複合機のような役割を果たしているようなのだ。

miscellaneous2009年08月24日

【追記】
先日、「出張講演します!」のエントリー(http://totodaisuke.asablo.jp/blog/2009/08/18/4522424)を書いてから、たくさんお問い合わせを頂いている。すでに10件くらいかな。学生の方の集まりから、社内の研修、週末にやられている私的な勉強会、MBA学生の方の集いなど。場所は、東京・名古屋・大阪・京都。早くて今週末のものから、来年1月の集まりまで。

20~30名の集まりで結構ですので、どんどんお声掛けください!お待ちしてます。info あっと lifenet-seimei.co.jp まで。

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土曜の夜、急に一人で外で食事をすることになった。twitter 見たら、友人が「今から麻布十番祭り。暇な人、電話して」と書いている。その場で電話して、彼と一緒に祭りを堪能。twitter のお陰で実現した企画でした。

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今朝の日経新聞36面の広告、一人一票実現国民会議。そうそうたるメンバーが名を連ねて、民主主義の核心に関わる「一票の格差」是正を訴えています。社長の出口をはじめ、知り合いが何人もかかわっていることもあり、皆さんもぜひ!アンケートにご協力ください。
http://www.ippyo.org/index.html

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先週末から売りだした勉強本、すこぶる好調のようで、早速重版が決定したと編集者の方から連絡がありました!アマゾンはいま在庫切れ表示になってますが、部数入れたので間もなく解消されるかと。
http://www.amazon.co.jp/dp/4479792694/

嬉しかったのがこの方の書評かな。何の本でもいいのですが、これくらい読みこんで、自分の中で噛み砕いて、ブログなどで感想文を書いて振り返れば、それなりに力になると思います。
http://d.hatena.ne.jp/stky16/20090823

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雨、すごいですね。干してきた蒲団がぐちゃぐちゃだ。今夜は床に寝るか・・・