職人2011年02月26日

---- ところで、このお仕事(注:靴磨き)の醍醐味は何ですか。

キンチャン  どう言うんでしょうか、靴が栄養をもらってよみがえると言うんでしょうか。愛情をもってシューシャインしたら、靴は必ずそれに応えてくれるんです。靴がそのよろこびを表現している手応えを感じているときの、磨く側のよろこびというのは、ちょっとたとえがたいものがあるんですよ。お客さまにも「おお、きれいになったな!」とよろこんでいただけるわけですけど、我々はそれ以上の喜びを得られるんです。靴がそうやってよろこびを表現する手応え・・・この仕事の醍醐味は、もうそれに尽きるって思いますね。

(「帝国ホテルの不思議」日本経済新聞出版社、p.273より)

この「帝国ホテルの不思議」はホテルで長年働くベテラン従業員、しかも靴磨き、厨房、客室サービスなどホテル運営を支える裏方の皆さんの人物像を中心にインタビュー形式で直木賞作家がまとめている、とてもいい本。

いい仕事というのは、このように仕事の対象に愛情を持ち、かつ自分の仕事に誇りを持つことから生まれる、そのようなことを実感させられる。

ライフネット生命も、このような職人集団を目指したい!

コメント

_ 大督 ― 2011年03月27日 11:52

帝国ホテルのきんちゃんは高名な職人さんとして聞いています。何事も一芸を極めようと真摯に精進重ねている面差しには頭が下がります。

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