ダボス会議体験記(6)2011年02月23日

 2010年1月27日、ダボス会議2日目。朝7時半過ぎ、本会議場のシャトルバス乗り場で待っていると、テレビカメラを肩に担いだ男性クルーとマイクを手にした女性リポーターに声をかけられた。

「寒いですね、早朝のダボスは。」

「そうですね。こうだろうなと思って、日本特製のカイロをたくさん持ってきて、背中とお腹、更に両太腿にも貼っています。知ってます?ホッカイロ。」

 女性記者は好奇心溢れる目で僕の方を見た。
「え。何それ?!今の話、面白いので、ちょっともう一度カメラの前でしてもらってもいいですか?」

 かくして僕は、取材に来ていた欧州の金融の専門番組に、「全身ホッカイロの男」として出演することになった。実際に映像が使われたかどうかは、不明だが。

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 前の晩のディナーは少人数でディスカッションを行う「商業の歴史(History of Commerce)」を選んだ。5つのテーブルに各12名ずつ座り、ディスカッションを行う。司会役を務めるのは、「マネーの進化史」などで知られる英国スコットランド出身の大歴史家、ハーバード大のニーアル・ファーガソン教授、800年にも渡る債務危機の歴史を綴った大著「今回は違う(This Time is Different)」で話題を集めた、同じハーバード大のケネス・ロゴフ教授、政治リスク研究シンクタンク「ユーラシアグループ」の代表、イアン・ブレマー氏等5名。

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