シンプル、透明、正直が、海外でも競争力になる2010年03月04日

お昼は、ACCJ(米国商工会議所) と IBM が共同主催の保険セミナー。

IBM の保険プラクティスのグローバルヘッドの人が、世界の保険契約者1万人に対して行ったサーベイの結果を発表。

曰く、

「保険会社が考えている顧客ニーズと、実際の顧客ニーズは大きく乖離している。顧客は商品のイノベーションや、気の利いたコンサルティングなどを求めていない。求めているのは、シンプルでわかりやすい商品を、透明性高く、正直に売ってくれること」

とのこと。

これって、ライフネットの経営理念、そのものではないか!そして、それを求めているのは、日本のお客様だけではないのだ!

しかし、既存の保険会社は、様々な過去のしがらみがあるため、なかなかシンプルな商品、情報開示の徹底、正直な販売を実践できない。

というわけで、我々の経営理念である「わかりやすく、正直」というのは、決して「精神論」ではなく、極めて戦略的な、競争力の源泉である、ということを知ったのでした。

これ、さらっと書いていますが、実は非常に本質的で、かつ戦略的に奥が深い話だと思ってます。

コメント

_ TT ― 2010年03月05日 05:55

こんにちは。

「求めているのは、シンプルでわかりやすい商品を、透明性高く、正直に売ってくれること」

株式の仲介業務のネット化がそれに応えたサービスの典型かも知れませんが、金融商品・サービス全般に対するニーズはそういうことなんだと思います。

生命保険の場合、ニーズに応える上でのハードルは何個か思いつきますが、岩瀬さんがやられているご努力もそれを会社側から超えて行こうとか逆に個人の側からも超えてもらう為のものだと思っています。

応援しています!

_ てらぽん ― 2010年03月05日 13:02

誰もが、シンプル、透明、正直を求めているのに、複雑、不透明、不正直なビジネスを作ってしまうのか、売り手の欲望か、それとも買い手が実は望んでいるのか・・・ちょっと禅問答的な思索をしてしまいました。シンプル イズ ビューティフル ですね。
ありがとうございました!

_ 苗村屋 ― 2010年03月08日 10:51

「シンプル・透明・正直」、どれも好きな言葉ですし、並び順もいいですね。感覚的ですが、「正直」は目的で、「シンプル・透明」はそれを実現する手段のように感じます。

一方で、まずシンプルでないと、複雑になっていき、透明性が消えていく。透明性が消えて、いろいろと隠そうとすると、正直でなくなっていく、という負のスパイラルも存在するように思います。

大企業病はシンプルから遠ざかるところから生まれてくるように思います。

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