一人では何もできない2010年04月05日

金曜日はオックスフォードビジネススクールの学生の皆さんが30名ほど来社。ライフネットの挑戦、アントレプレナーシップに関する考え方、そしてMBA卒業後のキャリアの考え方などについてディスカッション。

印象としては、「英語でもエッセンスは伝わるし、ウケルんだ」ということ。もはや伝説となりつつある

「ハトが選んだ生命保険」
http://portal.nifty.com/2009/07/24/a/

も頑張って英語で説明しました。この、不真面目なことを大真面目にやるということが、日本のエンターテイメント文化か。

考えたのは、国籍を超えても、もちろんMBAという共通するバックグラウンドを持っているからなのですが、ウケル話は同じなのだな、ということ。理不尽なものに対して変革に取り込もうとする真摯な姿勢。巨大なものに対して挑戦するちっちゃいプレイヤー。

自分としては一番ポイントだなぁと思ったのは、弊社マーケティング部長代行のMがライフネットのマーケティング戦略に関する絶妙なプレゼンを終えたのちのこと。こう、説明した。

「皆さん、いまの戦略が面白いとうなずいて下さっていますが、私がアントレプレナーとして一番大切だと考えるのは、この戦略の内容ではありません。

このようなエネルギーと知性を持った仲間にどれだけ、同じ船に乗ってもらえるか。それが、もっとも大切だと言うことに気がつきました」

誰しも、どんなに優れた能力を持った人であっても、一人でできることは限られている。

同じ志を持った、素晴らしい仲間にどれだけ加わってもらえるか。それこそが、小さいベンチャーの成否を分けるのではないか、と痛感している。

コメント

_ HirokiShimada ― 2010年04月16日 00:24

岩瀬さん、オックスフォードMBAの島田です。4/2はお時間ありがとうございました。岩瀬さんのお人柄が伝わってくる素晴らしいセッションでした。日本のリーディングカンパニーを巡る旅だったわけですが、一同、「ライフネットが一番!」と言っています。
数ヶ月前、LinkedInのReid Hoffmanが学校に来た際に「起業するのにどうしたら良い仲間が見つかるのか」と質問したところ、こんな答えが返ってきました。「良い仲間が集まらないということは、あなたがそのアイデアを実現するに最適の人物ではない、ということじゃないかな」
神の見えざる手ここにも在り、と感じさせる台詞でした。

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