相談する力2010年04月16日

自分よりも若いスタッフと働いていると、二通りのタイプがいることに気がつく。

片方は、いいタイミングで、いい相談をしてきて、上手に僕の力を使ってくれる人。もう片方は、全然使ってくれない人。

作成途中のレポートで「煮詰まってるんですけど、アイデアください!」と知恵を借りに来る。

プロジェクトを進めている際に、社内関係者の調整をうまく進めるために、「岩瀬さんからも一言言ってもらえますか」と援軍を頼みに来る。

外部の会社と上手にプロジェクトを進めるために、ここ一番のタイミングで担ぎ出し、相手方の偉い方と食事をセットされる。

いずれも、私というリソースを上手につかいこなしている事例である。

翻ってみると、自分自身も、人の力を借りるのは上手な方だと言う事に気がつく。例えば、昔から書いている途中のレポートを上司に見てもらって、まっかにして返してもらうのが好きだった。凄い早いペースで、自分の仕事が進化していく感じ。

今でも、ブログなどを書いていて、「ちょっとこれは書きすぎたかな・・・」と自信がなくなるときは、絶妙なバランス感覚とコミュニケーション力を持つKZに検閲してもらう。

これって、消費者にウケルかな?自分はいまひとつ「儲ける」商売感覚が弱いことをわかっているので、社内一の商売人のHに意見を聴く。

保険商品の数理面について、「大手生保のプロから見ても筋違いの議論をしてないかな」と不安になるときは、大手生保の数理を全部知っているOKにさらっと見てもらう。

他社の商品に、どんなものがあったっけ?保険商品オタクで食いしん坊のSGに教えてもらう。

経営者として至らぬ点ばかりだが、どうだろう?と頼まなくても、KやKやK(Kがたくさんいる)が耳が痛いことを、愛情たっぷりでご指導してくれる。

公私に渡って、大事な意思決定を求められるときは、何でも相談室の社長室に入って、相談に乗ってもらう。答えじゃなくても、答えのベストな導き方については、指南してもらえる。

などなど、キリがないのだが、要するに、「誰が、何が一番得意か」ということをよく理解して、ポイントポイントでその人達に助けてもらうことで、自分のアウトプットを最大化できる訳である。

もちろん、自分でできる限りの努力をしてから人に頼るべきということもあるし、いつも take だけでは人からは助けてもらえないので、頼られたときはできる限りのことをやる、ということも大前提となってくる。

しかし、仕事が早かったり、アウトプットがいい人というのは、このような「相談する力」みたいなものが長けているような気がする。