理系と文系のクロスオーバー2010年04月09日

昨日から、慶應大学にてプルデンシャル・ジブラルタ生命の寄付講座である「生命保険概論」が開講。教授陣が使うファカルティラウンジにて、講義をする実務家の面々と、慶応の先生方が一堂に会し、キックオフディナーが行われた。

初回は経済学部の吉野直行先生が担当され、その後も植村信保氏(保険のトップアナリスト、4月から金融庁)、米山高生先生(一橋大)、山内恒人氏(最近では「生命保険数学の基礎」を東大出版会から出されたアクチュアリー)、松山直樹先生(明治大、日本アクチュアリー会ALM研究会座長を務められた)、大久保亮氏(日本生命からバーゼル(BIS)に5年出向、ニューヨークにも4年勤務された、業界きっての国際通)など、「その筋」の人にはたまらないメンバー。業界人である私こそ、聞きに行きたいような顔ぶれなので、学生のみなさんには、ちょっと難しいのでは・・・と余計な心配もしてしまう。

私はというと、山内さんの親切なご紹介もあって、後期に「生命保険マーケティング」というトピックで、2回ほど授業を受け持つことになりました。慶應で生保の授業をできるなんて、嬉しいなぁ。そして、「生命保険のカラクリ」も講座の指定図書のひとつに。頑張って勉強して本を書いて、本当によかった。

今回は理工学部と経済学部が初めて合同で講座を運営されるということで、ディナーの席で両学部長とも、とても嬉しそうだったのが印象に残った。慶應のような大きな大学だと、なかなか学部を超えた連携というのは難しいらしく、むしろ同じ学部の他大学との交流の方が頻繁に行われるとのこと。

かつて、アメリカのベンチャー企業を複数訪問したとき、たとえばMIT卒のエンジニアが、同時にMBAもとっていて、ビジネスプランやプレゼンなどが非常に優れていたのが印象に残った。日本だと、ほら、また一般化するのはよくないですが、技術者の方ってあまりプレゼンが得意じゃなかったりするじゃないですか。

今後は、理系と文系の垣根を越えた教育、これから大切になっていくのだろう。その意味で、数学・統計、リスクマネジメント、保険医学と、マーケティングやファイナンスなど、横断的な思考が要求される生命保険業というのは、ひとつの格好の素材なのかもしれない。

帰りは吉野先生と二人で、東横線で日吉から渋谷まで。先生とは金融庁のケインズ勉強会でご一緒しているのだが、改めてゆっくりお話ができて嬉しかった。

今日は夜、大阪でFPの方々の勉強会でお話をして、明日は午後に滋賀のFP協会で、「保険業法改正から13年を振り返る~情報開示と契約者保護の観点から」というタイトルで講演をします。

よい週末をお過ごしください。