発信すれば、情報は集まる。 ― 2010年03月26日
社長の出口から聞いた話。
「世界有数の保険会社であるA社が、ベトナムに進出しようとしたときの話、知ってるかい?
普通は、ああいう大企業だと、コンサルとかに頼んで、市場調査のレポートを作らせる。でも、A社は違った。
次のような告知を出したらしい。
『求む!わが社のベトナム進出計画。
もっとも優れた事業計画を提出された方には、
新しく設立される、A社ベトナム法人の、支社長のポジションを!』
そうしたら、ベトナム中の『我こそは』という人物が、挙ってペーパーを提出した。
それらを集めて読んでいけば、どんなコンサルタントよりも優れた情報とインサイトを得ることができたらしい。
だから、岩瀬くん。情報が欲しかったら、取りに行くんじゃない。こっちからまず、発信するんだよ。
日本は、これから少子化で人口が減っていき、市場は縮小せざるを得ない。とすると、すべての企業は、グローバル化しないと、成長し続けられない。それは、僕たちのようなベンチャーでも、同じだ。
だから、将来の世界展開のための布石として、英語で論文を書いて、国際的な保険学会で発表しなさい。
世界中でほかにない、ネット生保のビジネスモデルを世界に知らしめれば、きっと情報は、向こうから集まってくる。それが、僕らの長期の成長のために、もっとも大切なことだから」
というわけで、このたび、7月末にシンガポールで開催される "World Risk and Insurance Economic Congress" にて、論文を発表することになりました。応募が300通以上あったらしいので、選ばれたのは光栄なこと。50~60は選ばれるのでしょうが。
といっても、まだ論文、書いてないんですけどね。プロポーザルだけ。
先に高い目標を強制的に作って、自分を追い込むのが、だらしない自分を規律づけるベストな手段だと思って。
一応、タイトルは、
"Impact of Internet on Insurance Distribution: Experiences from the Japanese Life Insurance Industry"
という風にしました。
頑張ります!
月曜は、一般の方にもオープンされている講演会を一橋記念会館でやりますので、よかったらぜひご参加ください。
「キャリア設計とベンチャー実務」
http://www.jija.jicpa.or.jp/tokyo/12.html
「世界有数の保険会社であるA社が、ベトナムに進出しようとしたときの話、知ってるかい?
普通は、ああいう大企業だと、コンサルとかに頼んで、市場調査のレポートを作らせる。でも、A社は違った。
次のような告知を出したらしい。
『求む!わが社のベトナム進出計画。
もっとも優れた事業計画を提出された方には、
新しく設立される、A社ベトナム法人の、支社長のポジションを!』
そうしたら、ベトナム中の『我こそは』という人物が、挙ってペーパーを提出した。
それらを集めて読んでいけば、どんなコンサルタントよりも優れた情報とインサイトを得ることができたらしい。
だから、岩瀬くん。情報が欲しかったら、取りに行くんじゃない。こっちからまず、発信するんだよ。
日本は、これから少子化で人口が減っていき、市場は縮小せざるを得ない。とすると、すべての企業は、グローバル化しないと、成長し続けられない。それは、僕たちのようなベンチャーでも、同じだ。
だから、将来の世界展開のための布石として、英語で論文を書いて、国際的な保険学会で発表しなさい。
世界中でほかにない、ネット生保のビジネスモデルを世界に知らしめれば、きっと情報は、向こうから集まってくる。それが、僕らの長期の成長のために、もっとも大切なことだから」
というわけで、このたび、7月末にシンガポールで開催される "World Risk and Insurance Economic Congress" にて、論文を発表することになりました。応募が300通以上あったらしいので、選ばれたのは光栄なこと。50~60は選ばれるのでしょうが。
といっても、まだ論文、書いてないんですけどね。プロポーザルだけ。
先に高い目標を強制的に作って、自分を追い込むのが、だらしない自分を規律づけるベストな手段だと思って。
一応、タイトルは、
"Impact of Internet on Insurance Distribution: Experiences from the Japanese Life Insurance Industry"
という風にしました。
頑張ります!
月曜は、一般の方にもオープンされている講演会を一橋記念会館でやりますので、よかったらぜひご参加ください。
「キャリア設計とベンチャー実務」
http://www.jija.jicpa.or.jp/tokyo/12.html
話せば分かる ― 2010年03月29日
テレビ上、およびネット上で、少しだけバトルをしていた、敬愛するお二人を招いて、食事をした。
テレビの生放送は瞬間の発言での勝負なので、じっくり議論する時間がない。ネット上で丁寧に意見を述べてみても、必ずしも真意が伝わるわけではない。一つの争点に関する意見を離れた人柄などまで伝わるわけでもない。
今回は「仕事」を離れて、食事をしながら多岐に渡るテーマについて雑談をし、お互いのパーソナリティがよく理解いただけたと思う。
別れ際にはお互いにTwitterのアドレスを交換し、「気づいたことがあったら、今後は直接伝え合いましょう!」とがっちり握手をして帰った。
これまでの経験でも、少し意見があわなかったり、軽いケンカっぽくなってしまった間柄でも、改めて会って話をしてみると、仲良くなれる可能性が高いのですよ。
僕も、少し緊張感が走ったら、すぐに電話をしたり、お昼を食べたりするようにしています!
テレビの生放送は瞬間の発言での勝負なので、じっくり議論する時間がない。ネット上で丁寧に意見を述べてみても、必ずしも真意が伝わるわけではない。一つの争点に関する意見を離れた人柄などまで伝わるわけでもない。
今回は「仕事」を離れて、食事をしながら多岐に渡るテーマについて雑談をし、お互いのパーソナリティがよく理解いただけたと思う。
別れ際にはお互いにTwitterのアドレスを交換し、「気づいたことがあったら、今後は直接伝え合いましょう!」とがっちり握手をして帰った。
これまでの経験でも、少し意見があわなかったり、軽いケンカっぽくなってしまった間柄でも、改めて会って話をしてみると、仲良くなれる可能性が高いのですよ。
僕も、少し緊張感が走ったら、すぐに電話をしたり、お昼を食べたりするようにしています!
本当の「リスク」は何か? ― 2010年03月30日
昨日は公認会計士の準会員の方々向けの講演会。出席すると単位がもらえる(!)ということもあって、250名を超える方々に出席頂いた。
「うちの人たちはシャイなんですよ~」という幹事の方々が言う通り、前半はギャグになかなか笑ってくれず、一人でしょんぼりしてしまうこともあったが、最後は盛り上がって、1時間半の講演の後、1時間も質疑応答が続いた。2時間半も立ちっぱなし、喋りっぱなしで、終わった頃にはぐったりしていました。
ライフネットの立ち上げ話からキャリアに関する考えまで、幅広いトピックについて触れたのですが、一つ皆さんを刺激したのが、
「(転職・起業などの)本当のリスクは何か?」
という問いかけ。
僕の考え、あくまで個人的な考えですが、は以下の通り。
「仮に、転職が失敗したとしよう。その場合のダウンサイドは何か?
この会場にいる皆さんなら、おそらく再就職できない、という可能性はないだろう。
とすると、「リスク」は、例えば同期の人達よりも出世が周回遅れになってしまうとか、給料が理想よりも少ないとか、世間的にカッコ悪いとか、そういうものなのではないか。
再就職する自信がない人や、自分の収入ギリギリいっぱいのローンを抱えている人は別としても、
よくよく考えていくと、この会場にいるほとんどの人にとって、転職、挑戦することの「リスク」は、周回遅れになってしまう、世間的にカッコ悪い、ということ以外、ないのでは?
少なくとも、僕はそう考えるようになった」
「うちの人たちはシャイなんですよ~」という幹事の方々が言う通り、前半はギャグになかなか笑ってくれず、一人でしょんぼりしてしまうこともあったが、最後は盛り上がって、1時間半の講演の後、1時間も質疑応答が続いた。2時間半も立ちっぱなし、喋りっぱなしで、終わった頃にはぐったりしていました。
ライフネットの立ち上げ話からキャリアに関する考えまで、幅広いトピックについて触れたのですが、一つ皆さんを刺激したのが、
「(転職・起業などの)本当のリスクは何か?」
という問いかけ。
僕の考え、あくまで個人的な考えですが、は以下の通り。
「仮に、転職が失敗したとしよう。その場合のダウンサイドは何か?
この会場にいる皆さんなら、おそらく再就職できない、という可能性はないだろう。
とすると、「リスク」は、例えば同期の人達よりも出世が周回遅れになってしまうとか、給料が理想よりも少ないとか、世間的にカッコ悪いとか、そういうものなのではないか。
再就職する自信がない人や、自分の収入ギリギリいっぱいのローンを抱えている人は別としても、
よくよく考えていくと、この会場にいるほとんどの人にとって、転職、挑戦することの「リスク」は、周回遅れになってしまう、世間的にカッコ悪い、ということ以外、ないのでは?
少なくとも、僕はそう考えるようになった」
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