私の10枚2009年10月21日

友人が引っ越したので、お祝いにジャズのCDを10枚プレゼントすることになった。自分なら何を贈るか?ジャズ好きな仲間との間で話題になった。

あまりにメジャーすぎる作品はつまらないし(もう持ってるかも知れない)、かといってマニアックすぎるものでは聴いてもらえない。ある程度、時代もサウンドも広くカバーしたい。10枚に厳選することの難しさを痛感した。

Relaxin' とか Waltz for Debby とか Stan Getz のボサノバとかはいいのだが、ベタすぎるので入れず。結果、選定委員会が選んだのが以下。ジャズ好きな皆さんだったら、どれ選びますか?

* 選定委員会:ジャズ好きの商社マンN氏、某マネー誌前編集長H氏

1. Thelonius Monk Trio (1952)
Thelonious Monk (p) Gerry Mapp (b) Art Blakey (ds) Max Roach (ds)

初心者にはやや難解だが、Evans も Mehldau も皆、影響受けてるそうです。「間」の取り方が絶妙。

2. Candy (1957)
Lee Morgan (tp) Sonny Clark (p) Doug Watkins (bs) Art Taylor (ds)

これぞバップ。しかもピアノが Cool Struttin のソニー・クラーク。

3. Full House (1962)
Wes Montgomery(g) Johnny Griffin(ts) Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(dr)

ノリノリ。ウェスお得意のオクターブ弾き。

4. Alone (1968)
Bill Evans (p)

Undercurrent も大好きだが、あとで Jim Hall 出てくるのでここはエヴァンスのソロで。

5. Nefertiti (1968)
Miles Davis (tp), Wayne Shorter (ts), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)

けだるい感じがなんとも言えない。サウンドがちょっと新しい。

70年代を入れたかったけど、Return to Forever も Weather Report も、あまりにベタなので、やめておきました。Crystal Silence 好きですが。

6. Standards Vol. 2 (1983)
Keith Jarrett (p), Gary Peacock (b), Jack DeJohnette (ds)

一曲目のSo Tenderをはじめ、曲が全部いい。

7. Power of Three (1986)
Michel Petrucciani (p), Jim Hall (g), Wayne Shorter (ts)

montreux jazz festival で実現した夢のトリオ。あ、Shorter二度目の登場だ。

8. People Time (1991)
Stan Getz (ts), Kenny Barron (p)
ゲッツが死ぬ前の最期のレコーディングだと思う。

9. Moodswing (1994)
Johua Redman (ts), Brad Mehldau (p), Christian McBride (b), Brian Blade (ds)
事実上、これがブラッドメルドーの世の中へのデビューかも。3曲目とかタイトなリズムがカッコイイ。
http://www.amazon.com/MoodSwing-Joshua-Redman-Quartet/dp/B000002MS1

10. Play Moriccone Part 2
Enrico Pieranunzi (p), Marc Johnson (b), Joey Baron (ds)

イタリア映画音楽巨匠、モリコーネの曲を、イタリアのエンリコが弾く。ベースはエヴァンス最期のベーシスト、マークジョンソン。

ちょっとピアノが多いですね。個人の好みがかなり反映されますな。