「生命保険のカラクリ」の評判2009年10月19日

土曜から新著「生命保険のカラクリ」が売り出されたので、週末は本屋さんをいくつか見にいった。都心の大型書店には他の文春新書(今月は8作出ている)とともに並んでいた。本の減りかたが多かったり少なかったりに一喜一憂したり。


そして、色々な方から嬉しい書評を書いて頂いている。今日はここで「新著の評判」ということで一気に紹介。


まず、「課長の教科書」他、ベストセラーを連発している酒井穣さん:

本書は、電車で片道4時間という時間をかけて、創業者である岩瀬さん自ら、はじめての死亡保険金を払いに行くシーンからはじまります。30代の若さで奥様と赤ちゃんを残してこの世を去ることになった被保険者の祭壇に線香を立て、手を合わせ、目をつぶった岩瀬さんは、そのときに大切な何かと向き合っていました。(中略)
自分史を織り交ぜつつ、拡張高く生命保険のカラクリに迫る本書は、これまで岩瀬さんが執筆してきたビジネス書とは明らかに性質が異なります。読みものとして優れているだけでなく、本書は、しっかりとしたデータに基づいた生保業界の内部告発になっていて、資料としての価値も高いと思います。 
http://nedwlt.exblog.jp/12579613

「生命保険の罠」が大ヒットとなり、数多くの雑誌やウェブに登場されている後田亨さん:

昨日、一気に読みましたが、出口さんや生活設計塾クル-の方々の本同様に、今後、何度も読み返すことになりそうな一冊でした。内容は多岐にわたり、しかも浅くないので、上手くまとめることが出来ません。ただ、随所に岩瀬さん個人のエピソードが盛り込まれていて、一般の方も読み進めやすいのではないでしょうか。
http://blog.livedoor.jp/medicalhoken/archives/65184871.html

dankogai さんには

プロのための「生命保険入門」を、異業種から参入した著者が同書の著者から直接学び直した上で、ユーザー向けに最新事情を交えながら書き直したのが本書。生命保険を買う--あるいはあえて買わない--にあたって、本書は必携の一冊となるだろう。
と評して頂いた上で、公開質問状という形で「リスク細分保険をどこまで進めるべきか?」という哲学的な問いかけを頂きました。 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51307506.html

「マインドマップ的読書感想文」でカリスマ書評ブロガーとして有名なsmoothさんには、【世帯主必読?】というタイトルをつけて頂いた上で、以下のコメントを頂きました:

正直、私自身も本書で指摘されているような、日本の生保の販売手法である「GNPセールス」(義理・人情・プレゼント)に近い形で加入しているようなモノだけに、「知らなんだ」的な情報が満載でした(単に無知なだけかもしれませんが)。
おかげで、もう契約しちゃっているのに付箋貼りまくりでございます。
   【中略】
そもそも、生業としている営業さんと、私たちとの間には、恐ろしいくらい情報量の差があるわけで(情報の非対称性)、それを少しでも解消してくれるのが、まさにこの本ではないか、と。

* この書評が、本の内容についてもっとも詳しく書いて下さっているので、ぜひ内容に興味がある皆さんは、お読みください!

http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51736786.html

というわけで、「ハーバードMBA留学記」が2004年~2006年に学んだことのまとめだとすれば、今回の「生命保険のカラクリ」は2006年~2009年に学んできたこと(の一部)を本にしたもので、自分のなかでは「留学記」の続編、とも言えるくらい力を入れて書いたものです。


アマゾンは在庫切れになっているようなので、ぜひお近くの書店などでお買い求めください!文藝春秋のHPからも購入できるようです。

http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607235
http://www.amazon.co.jp/dp/4166607235