日本の国際競争力2010年06月21日

土曜日は大阪で講演会・勉強会が3連チャンだったのですが、どうしても終わらせないといけない仕事があり、合間の数時間、X生命保険会社の方が会議室を貸してくださり、とっても助かった。ありがとうございました。

そして土曜の夕方は、Y生命保険会社の方が社内の若手30名ほど集めてくれて、勉強会。これだけ多く、一社の生命保険会社の若手向けにお話する機会はなかなかないので、こちらはラッキー。同業者の副社長を社内勉強会に呼んだりして、本社にばれたら怒られそう。

その中で、出た質問。日本が国際競争力を失いつつあるが、なぜか?どうすればよいのか?

少し考えて、次のようにお答えしました。

日本の国際競争力がない、というのはすなわち、なぜニューヨーク、ロンドンの街を歩いていて、Y生命の看板が見られないのか?ということ、そのものである。日本の社会経済のいわば縮図でもある生保業界のリーディングカンパニーであるY生命が、なぜ海外市場で頑張れていないのか?ひいては、その幹部候補である皆さんが、日本の外でも競争力を持たないのか、ということと同じではないでしょうか?

ベンチャーをやり始めて、マクロを評論するより、どれだけ小さくてもよいので目の前の問題に取り組むこと、そしてその集積こそが国であったり社会であるということに気がつきました。したがって、皆さんもぜひ、Y生命が世界の保険市場で再び輝けるためには何をしたらいいのか、考えて、実践してください。それこそが、日本の国際競争力を高めることそのものなのですから。

同じく、日曜の講演会では、「なぜ日本には起業家が少ないのだと思いますか?」と質問された。その答えは、なぜ、この部屋にいる70-80人あまりの人のなかで、起業家が1人しかいないのか。なぜ、皆さんが起業したいと思っていても、踏み切れないのか。それが答えだと思います。

どれだけ小さいことでもいい。自分ができることから、やろう。最近は、そう思っている。