アントレプレナー塾、終了2010年08月31日

23日、30日と二夜に渡って行われた「アントレプレナー塾」ですが、昨晩終了しました。

第1回は「132億円を集めたプレゼン」ということで実際のライフネットの資金調達のプレゼンを聞いて頂き、かつゲストのグロービス今野穣さん(ライフネットの投資家)とともに、「投資したくなるビジネスプラン/ベンチャーのエッセンス」といったことをお話しました。

第2回は実際に皆さんにビジネスプランを書いて頂き、ゲストの日本テクノロジーベンチャーパートナーズの村口和孝さん(DeNAなどへの投資で知られる著名なベンチャーキャピタリスト)とともに講評していく、という内容でした。たまたま会場の近くにDeNAの創業期のオフィスがあったそうで、まだ何もなかった頃の同社の思い出話も聞かせて頂きました。

30名強の参加者から14個のビジネスプランが発表されたのは予想以上。様々な業態のビジネスプランを投資家になったつもりで見ていくことで、色々なヒントが得られたのではないかと思います。

テーマは
・ 葬祭ナビ
・ メディカルファニチュア(高齢者向け家具)
・ 起業家カンファレンス
・ e-life コンシェルジェサービス
・ パフォーマーマッチング "Gift Bank"
・ 規格外農業市場
・ 築地場外セリ市場
・ 誹謗中傷対策ビジネス
・ プロボノ・ファンド
・ 自転車シェアリング
・ 地域情報サイト
・ 不動産ポータル
・ フィットネスクラブ会員向け生保
・ モバイルバンキング
といったものでした。

これらのプランについて
・ 市場は大きいか?
・ ユーザーが困っていることがあるか?
・ 商品/サービスはその問題を解消できるか?
・ 競合はあまりいないか?
・ 儲かるモデルを作れそうか?
・ 経営陣は経験を持って勝てそうか?
・ コンセプトは明快で、共感できるか?
などの視点から評価していきました。最後はビールとサンドイッチで懇親会。

村口さんが言われた「事業計画は道具に過ぎない。その先にある起業家の思いや夢が大切」といったことはなるほどその通りと思いましたし、「失敗のないベンチャーはない。まずはやってみよう」という言葉にも勇気と元気を与えられました。

日本に起業家が足りない理由はいくつもあると思うのですが、今回のようにちょっとしたヒントを与えたり、後押しをするインフラがまだまだ足りないことも一因のような気がした。今回のようなセミナー、ある程度頻繁にやっていくことができたらよいな、という風に思いました。

参加者の皆さん、お疲れ様でした!