名目と実質2010年10月14日

「ゼロ金利だけどデフレだから実質金利は高いのでは」というのは理論的な説明としてはそうかもしれないが、人々の行動に影響しているのか、実感がわかない。

金利については、「金利0.1%しかついてないけど物価が1%下落しているから実質1.1%の利息がついてる、ラッキー」と思う人はあまりいなそうだし、「期待インフレ率15%だから、金利15%(=実質0%)でたくさんお金を借りよう」と思う人もきっといないのではないか。

あくまで事後的な説明として、長期の均衡が成り立つ、くらいの意味合いにすぎないように思う。

他方で賃金などについては、インフレが急速に進んでいる場合は賃金を上げてくれ!とリクエストはするだろうが、デフレがゆっくり進んでいるときに「昇給して生活が豊かになっている」と感じる人もあまりいないのでは。「ユニクロ安くて便利だな」はあるでしょうが。

just some thoughts です。

コメント

_ 浅井 ― 2010年10月14日 23:00

こんばんは。

言われてみて、気がついたのですが、「実質」と「名目」を強調するのは「投資」の時だと思うのですが。どうでしょう。確かに給与とかは、実質では考えないですよね。期待実質金利というか、異時点間の意思決定というか。こちらはもっとsome thoughtsですが。

いま、マクロを教えているので、考えさせられるsome thoughtsでした。

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