事業仕分け体験談2010年09月27日

縁あって昨日、千葉県四街道市の事業仕分けに参加した。元々は土浦市にアサインされていたのだが、地元が隣の佐倉市ということで四街道に変えてもらった。日曜を一日つぶしてのお手伝い。

事業仕分けがテレビで有名になって以降、各自治体とも予算を見直す契機として(首長のパフォーマンス的な要素も皆無ではないだろうが)事業仕分けを受託する「構想日本」へ委託が相次いでいるという。

テレビでやっていたのは国の予算の事業仕分けであるが、今回は四街道市という市町村のものだった。仕分け人は他の自治体の職員で構想日本の事業仕分けを何度もやっている人たちがメイン。

感じたことは色々あるが、

・ 市民の前で一つ一つの事業の有用性を説明し、予算を正当化することは、自治体にとっても有意義な作業。
・ 市民にとっても自分たちの税金がどのように使われているのかを理解し、判断するために有用。
・ (今回のように市民が評価する場合は)仕分け人はあくまでもサポート役であるべきで、行政側と市民の間の橋渡し、「通訳」をするのが役割。的確な質問をして、市民が判断するのに必要な情報を引き出すよう努力すべき。
・ にもかかわらず、自分たちの行政観を押し付けたり、考えをもって「教えてあげよう」というスタンスが出てしまうところが見受けられたのが気になった(この点、自分はまったく市行政のあるべき姿が分からないので、純粋に数字を中心とした質問だった)

仕組み自体はとても面白いものなので、自治体や国も、上手に使っていければいいと思う。同時に(自分がテレビを見ていてあまり気分がよくなかったことでもあるが)、仕分け人は行政の担当者に対して、相応の敬意を払って、あくまでも事実を引き出し、論点を整理することに徹底すべきとも思った。

あと何回か、お手伝いする予定です。