what よりも how2010年04月07日

政治、経済の政策なり、企業の戦略なり、「何をやらなければならないか」という "what" 自体は、多くの場合、ほぼコンセンサスが得られている. 難しいのはむしろ、どうやってそれを実行するか、という "how" の部分である.

「正しいことを考えていれば、必ずその通りに動いてもらえる」

と考えるのは、あまりにナイーブにすぎる. 重要なのは、1割しか実現できない 100点の what を追い求めるよりも、確実に実現できる20点をピンポイントで探し、それを工夫して関係者に伝え、彼らを動かすことである.

だから最近は、what を100点に近づける作業よりも、常に「どこを一点突破するか」を考えることが癖になっている. 一見、インパクトが小さそうに見えることもいいので、とにかく実行できる小さな何かを探している.

それはまるで、静かな池の中に、小さな小石を投げ入れたら、ぽかぁんと波紋が広がる、そんなようだ.

すべては、その小さなきらめきから生まれるのだから.

コメント

_ 閑楽堂 ― 2010年04月08日 10:34

はじめまして。
ちょうど、同じような問題でいろいろと考えあぐねていたところだったので、コメントさせていただきました。

一営業担当者だったころは、他を巻き込んで実行することができていたと思うのですが、立場が変わり営業部の方にどうやったら動いてもらえるのだろうと日々考えています。

立案者と実行者の部署が違うと、問題が多いです。

_ 鈴木 ― 2010年04月08日 11:41

なるほど!凄いすっきりしました。
今まさにこれで悩んでいたようです!
ありがとうございます!

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