書く力2009年09月10日

気づいたら今年は本を四冊出すことに(単行本の文庫本化を含む)。今日、「慶應保険学会 保険研究」への寄稿論文が掲載されたものが送られてきたし、金融業界誌にも書いた。隔週だが、マネックスメールとJキャストで連載を持っている。ブログも毎日書いている。

今はこれに加えて、「保険学会雑誌」への寄稿論文を準備し、本を新たに二冊作っている。たくさん書いているが、千本ノックのように、書く力がいやでも磨かれてきたと思う。読書とかあまり出来ていないので、知性を感じさせる語彙が増えたりや表現力が養われたわけではなく、あくまでビジネス系の文章ですが。

さて、あまり語られていないが、ビジネスパーソンにとって、「書く力」はもっとも大切な能力の一つだと思うようになった。

メール。報告書。プレゼンテーション。口頭で伝えるのと同じか、あるいはそれ以上の分量の情報を、我々はドキュメント=文章の形で伝えている。

ここでは文学的な表現力を言っているわけではない。伝えたいメッセージを結晶化する。ロジックを分かりやすく整理し、説得力を持つ理由や事実・データをくっつける。

相手の理解や知識レベル、期待している内容、読める分量など、読み手を意識した上で、書き方を変える。相手がどれくらい時間があるか、どれだけ辛抱して読んでくれるかも踏まえて、分量を変える。

概して言えば、口頭でのコミュニケーションに長けている人は、文章でのコミュニケーションも上手だと思う。

また、書くことが鍛えられてくると、言葉で語るときの要領もブラッシュアップされてくると思う。

ブログやウェブがこれだけ普及した時代。「書く力」は仕事をよりうまく行かせるためにクリティカルなスキルになり、かつ練習もしやすくなった。皆さんも、ぜひ!千本ノックのように文章を書きまくって、書く力を養ってみてください。僕も引き続き頑張りたいと思います。