売ってみなはれ2009年07月22日

子どもの能力を開発するためには理屈を教えるよりも、まずは「商い」の体験をしてもらうことのが一番。

そういう考えで、渡辺健介氏率いるデルタスタジオは、「売ってみなはれ」というプログラムを用意し、小学生に1965年式のフォルクスワーゲンのバンを使って、自分たちで小さな飲食店を営む体験をさせているとのこと。

http://www.whatisyourdelta.com/program/index4.html

昨日はイキイキとした小学生たちのたくさんの写真を交えて、上記の取り組みについて話をしてもらったのだが、「利益とは何か」を教える前に、まずは実際に仕入れからメニュー開発、製造から販売までを体験してもらう。最後にお金を数えてみてはじめて自分たちが赤字だったことに気が付き、そこから「利益」の概念を学ぶ。

そして、そのリアルな体験をばねに初めて、サービスの改善をしていくための「問題解決」方法について学んでいく。順番がいいですよね。普通は 理論 ⇒ 実践 ですが、本当に効果的なのは 実践 ⇒ 理論 ⇒ 実践のはず。ゴルフクラブを握ったこともない人がずっと教科書を読んでいても、ゴルフが上手にならないように。

(ビジネススクールも含めて)多くの社会人教育がテキストや理屈中心ですが、本当に一番勉強になるのは、とにもかくも、自分で実際に「やってみる」ことなのですよね。言うは易しだが、自分たちも何かをやろうとするとまずは、頭でっかちの企画書作りに走ってしまう。

自戒の念も込めて言うが、ビジネス本ばかり読んで頭でっかちになってる人は、理屈はいいので、まずは小さな、小さな企画を実行してみることからはじめたらいかがでしょう。